今回ご紹介するのは、京都市B様邸で行った鉄板屋根塗装工事の様子です。前回の記事では、雨や湿気の影響を受けやすいベランダ裏の鉄部を保護する施工をご紹介しましたが、今回はさらに紫外線や温度変化を直接受けやすい鉄板屋根の塗装です。屋根の鉄部は、日差し・雨・風といった外的ダメージがもっとも蓄積しやすい場所。そのまま放置するとサビが進行し、塗膜の剥がれや腐食につながることもあります。そこで今回も、下地処理から防錆効果の高いエポキシ系下塗り、さらに中塗り・上塗りによる保護仕上げまで、丁寧に工程を重ねました。しっかりと手をかけることで、美しさだけでなく、金属素材の耐久性を長く保つことができます。それでは、施工の流れをご覧ください。
鉄板屋根は、太陽光や雨風にさらされることで、年月とともに塗膜が劣化し、サビが発生しやすくなります。特に金属部分の防水性が落ちると、雨水が浸入して下地の腐食や雨漏りにつながる恐れがあります。今回は、塗膜の剥がれとサビの発生が見られたため、屋根全体の塗り替え工事を実施しました。
塗装の前に行うのがケレン作業です。ケレン作業は、サビや古い塗膜をヘラやサンダーなどの工具で丁寧に削り取り、表面を滑らかに整える工程です。塗装は下地との密着がキモです。表面に汚れや浮きが残っていると、どんな高性能塗料を使ってもすぐに剥がれてしまいます。そのため、塗る前にしっかり下地処理をしておくことが美しさと耐久性を決める大切なポイントです。
ケレンで粗いサビを落とした後は、高圧洗浄機を使ってホコリや油分を一掃します。見た目にはきれいに見えても、表面には細かな粉塵やサビ粉が残っており、これが塗料の密着を妨げる原因になります。高圧水流で汚れをしっかり除去することで、塗料がより密着し、ムラや剥がれを防ぐことができます。
鉄部専用のエポキシ系防錆塗料を使用し、下塗りを行います。この塗料は金属との密着性が非常に高く、酸素や水分の侵入を防ぐことでサビの発生を抑えます。また、上塗り塗料の密着を助ける接着層としての役割も果たすため、屋根全体の塗膜強度を支える基盤となる工程です。下塗りがしっかりと施工されていることで、仕上がりのツヤや耐候性にも差が出ます。
下塗りが乾燥した後、仕上げ塗料と同じ種類の塗料で中塗りを行います。この工程では、塗膜の厚みを確保し、色ムラをなくすことが目的です。重ね塗りをすることで、紫外線や風雨に強い塗膜層が形成され、上塗りの美しさを長く保てるようになります。中塗りは屋根全体の耐久性を支える中間層の重要な補強工程です。
最後に、仕上げとなる上塗りを行います。上塗りでは、屋根全体に均一なツヤと防水性を与え、耐候性を高めます。今回使用した塗料は、紫外線に強く、退色しにくいタイプ。雨水を弾き、汚れが付着しにくいのが特徴です。丁寧に重ねて塗り上げることで、美観と機能性の両方を兼ね備えた屋根に仕上がります。
全工程を終えた屋根は、均一な光沢と発色を取り戻しました。塗装の膜厚がしっかり確保されたことで、防水性・耐久性が向上し、これから長期間にわたって建物を守り続けます。定期的な塗装メンテナンスを行うことで、鉄板屋根の寿命を延ばし、トータルの修繕コストを抑えることにもつながります。
🔎 まとめ
鉄板屋根の塗装工事は、「ケレン」「高圧洗浄」「下塗り」「中塗り」「上塗り」のどの工程も欠かすことができません。それぞれの作業が塗料の性能を最大限に発揮させ、美しさと耐久性を両立する鍵になります。
定期的なメンテナンスを行うことで、住まいを長く快適に守ることができます。
私たちヤマコーでは大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しております。
そのため「家の造り方」を知り尽くしており、お客様の大切な家の長期的なアフターフォローも含めて、家をトータルでサポートするサービスを提供しております。
私たちヤマコーは、その場のリフォームに満足していただくだけではなく、安心してお住まいになるために長期的なサポートをしております。
大切な家のリフォームを安心して任せられる会社であるために3つの大切にしていること
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取締役 山下 大輔
私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
お客様に良い家を提供したいという想いをこれからもヤマコーで実践していきます。
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