今回は、京都市S様邸の下屋屋根修繕工事のご依頼をいただきましたので、ご紹介いたします。下屋（げや）屋根とは、家の主な屋根の下にある小さな屋根のことで、差し掛け屋根とも呼ばれています。例えば、家の玄関や縁側の上についている屋根が、下屋屋根に当たります。下屋屋根は、雨や雪が家の中に入ってこないようにする役割があります。また、夏の日差しも遮ってくれます。この下屋屋根も、大屋根同様のメンテナンスが必要になります。今回は下屋屋根修繕の工程をご紹介いたします。ぜひご覧ください。
色褪せが見え、劣化が進行しています。このまま放っておくと、屋根に穴があく、ひびが入るなどの可能性があり、雨漏りの心配も出てきます。その上、天井や壁が濡れて、カビが生えたり、木が腐ることもあるため、早急に対応が必要です。
屋根材、防水シート（ルーフィング）、棟板金、水切り板金などを撤去していきます。取り外した際に、屋根の状態が分かるため、もし下地が悪くなっていたら、その場で修繕することが可能です。そのため撤去の際は、屋根の下地をしっかり確認していきます。
屋根の下にある木の板を張っていきます。屋根の一番下にある板は、野地板と呼ばれ、この野地板が弱くなっていると、屋根が劣化しやすくなったり、雨が家の中に入ってきやすくなったりします。野地板をしっかり設置することにより、その上に張る屋根が強くなり、風や雨にしっかり防いでくれます。
ルーフィングとは防水シートのことで、雨や雪が家の中に入ってこないようにする大事な役割を持っています。屋根の構造は、屋根材が一次防水で、ルーフィングが二次防水とされています。そのため、ルーフィングはとても重要な防水層といえます。ルーフィングは大きなロール状になっていて、これを軒先から棟に向かって敷いていきます。その際、重ね合わせて敷き、ずれないように、釘や接着剤などでしっかり固定していきます。
屋根材を設置していきます。今回はガルバリウム鋼板の屋根を設置しました。ガルバニウム鋼板は雨や風に非常に強く、吸水しないため、雨水が屋根に浸透せず、雨漏りの防止に優れているところが特徴です。１枚１枚をしっかりかみ合わせて施工するため、台風や暴風、竜巻などの強風にも耐えられます。耐久性も25年から35年ほどあり、しっかりと定期メンテナンスを行うことで、40年以上の寿命も期待できます。また、防サビ性が高い上、金属の伸縮性により、ひび割れにも強いというメリットもあります。しっかりした素材であるのに、瓦屋根の約1/10、スレート屋根の約1/3の重さで、建物の耐震性を高めます。設置が終わったら、最後に散水チェックを行い、完成です。
私たちヤマコーは、これまでに新築店舗・店舗リフォームのご依頼を数多くいただいております。
業種は多岐に渡り、焼肉店、居酒屋、マッサージ店、ネットカフェ、歯科医院など、他にも数多くの業種による幅広い実績を持ちます。
私たちが多業種のオーナー様に選ばれ続けている3つの理由
・設計デザインにおいて提案するプランニング力
・オーナー様の想いをカタチにできる現場力
・価値を高める空間アイデア
ヤマコーには大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しています。
建築を知り、建物を知り、デザインを知り、造り方を知り尽くした私たちだからこそ実現できる現場力。
現場の進捗をオーナー様と随時確認し、ご要望において「できるかできないか」の回答をその場でお答えすることが可能であり、構造上「できない」と判断した場合は、オーナー様の納得のいくご提案をいたします。
その現場力こそが業種という垣根を越えて、私たちヤマコーが選ばれ続けている理由です。
店舗リフォーム、新築をお考えの際には是非一度ヤマコーへご相談ください。
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取締役 山下 大輔
私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
お客様に良い家を提供したいという想いをこれからもヤマコーで実践していきます。