新築を建てる際、ほとんどの人は住宅ローンを利用されるため、住宅ローンの審査に通るかどうかが新築を実現できるかの大きなポイントとなります。そんな住宅ローンの審査ですが、クレジットカードを複数持っていると、影響があるという話を聞いたことがありませんか。クレジットカードはカード会社独自のポイントの優遇があるため、用途に応じて複数のカードを使い分けている人も多いでしょう。しかし、この便利なクレジットカードが、住宅ローンの審査にどのように影響するのか気になりますよね。住宅ローンの審査は、返済能力や信用情報が重要です。今回の記事では、住宅ローンの審査にクレジットカードがどのような影響があるのか、また、クレジットカードの枚数の影響についても詳しく説明します。これを参考に、ぜひ、新築住宅を手に入れるための第一関門を突破しましょう。
住宅ローンの審査で、金融機関は何に焦点を当てているのでしょうか？
住宅ローンの審査はたくさんの項目で総合的に行われますが、基本的にはローンを借りる人の現状と購入する物件を審査します。主には、勤務先や役職、勤続年数、年収、団体信用生命保険に加入できる健康状態であることなどが挙げられます。その他、カードローンなどの残高や支払い状況、そしてクレジットカードの利用状況なども審査の対象になります。毎月の支払いや借り入れの状況をしっかり把握しているのかを確認するため、クレジットカードの利用状況は、住宅ローンの審査に深く関係してきます。
クレジットカードと住宅ローンの審査は関係があることが分かりましたが、なぜ所持枚数も注目されるのでしょうか？
クレジットカードには、キャッシング枠がついたカードがあります。キャッシング枠とは、クレジットカードで現金を借り入れる際の限度額で、決まったキャッシング枠内の金額であれば、ATMや口座振込などで現金の借り入れができるため、急に現金が必要になった時などに便利な機能です。しかし、キャッシング枠が付いたクレジットカードを複数枚保有していると、審査に影響がでることがあります。例え、今現在、キャッシングを利用していなくても、キャッシング枠付きのクレジットカードを保有しているだけで解約しない限り、いつでもお金が借りられる状態にあるからです。そして保有枚数が多いほど、それだけお金を借りる可能性もあるため、審査に影響が出るのです。
過去に支払いを遅れたことがあっても、数日程度の遅延なら金融機関によりますが、住宅ローンの審査に影響の出る可能性は低くなります。しかし、2ヵ月以上の長期延滞があった場合、信用情報に「金融事故」として記録されている可能性が高いため、審査に大きな影響が出ます。金融機関は借り手の信用履歴をチェックし、長期延滞があると信頼性に欠けると判断します。そのため、現在の支払いをきちんと行い、信用を回復することが大切です。
リボ払いや分割払いを選んでいる人は、審査前に未返済残高を確認しておきましょう。なぜなら、未返済残高が多いと住宅ローン以外に借金が多いと判断されるため、借入可能額が減る可能性があります。また、未返済残高は借金とみなされ、多額の残高があると、借金に対する認識の甘さを突かれます。支払い延滞がない場合でも、未返済残高には気をつけましょう。
住宅ローンの審査は、返済能力と借入金額がもっとも重視されます。そのため、クレジットカードは、借入金の一部として考慮されるため、使っていないクレジットカードがあれば、解約をしましょう。クレジットカードはそれぞれ独自のキャンペーンなどがあり、魅力的なポイント還元もありますが、キャッシング枠が付いていると、例え利用していなくても不利になるため、よく利用するクレジットカードだけに絞った方がよいでしょう。
逆にあまりいらっしゃらないかもしれませんが、クレジットカードを１枚も所持していない人も注意が必要です。キャッシュレス決済やネットショッピングが日常になっている今、一般的には1枚はクレジットカードを所持していると思われます。そのため、クレジットカードを保有していないと個人データが記載されないため、金融機関から信頼されにくくなる可能性もあります。とてもクリーンな状態であるのに、不本意ではありますが、今のキャッシュレス時代に合わせてキャッシング枠が付いていないカードを１枚は作っておくと、それが信用に繋がると考えてもよいでしょう。
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