壁をくぼませてつくる「ニッチ」でおしゃれ&便利に|今の家をもっと好きになる!ちょこっとリフォーム #12

壁をくぼませてつくる「ニッチ」でおしゃれ&便利に|今の家をもっと好きになる!ちょこっとリフォーム #12

今の家をもっと好きになる! ちょこっとリフォーム #12。
今回のテーマは「ニッチ」です。
「ニッチ」という言葉を聞いたことはあっても、「どんなもの?」「何のためにつくるの?」という方もいるかもしれません。
ニッチとは、壁の一部をくぼませてつくる小さなスペースのこと。お気に入りの雑貨や写真を飾ったり、日用品を置いたりと、ちょっとしたスペースながら、住まいの雰囲気や使い勝手を変えてくれます。
今回は、ニッチとはどんなものなのか、どんな場所に取り入れられるのか、おしゃれに見せるアイデアとあわせてご紹介します。

ニッチとは?

ニッチとは、壁の一部をくぼませてつくるスペースのことです。
一般的な棚は壁から手前に出っ張りますが、ニッチは壁の中につくるため、棚が大きく飛び出しません。そのため、玄関や廊下、トイレなど、あまり広くない場所にも取り入れやすいのが特徴です。
小さな花や写真、雑貨などを飾れば「飾り棚」に。洗面用品やトイレットペーパーなどを置けば「収納スペース」に。つくる場所や大きさによって、いろいろな使い方ができます。

一般的な棚と壁の厚みを利用してつくるニッチの違いを比較したイメージ画像

壁の厚みを利用してつくります

「壁の中に棚をつくる」と聞くと、不思議に感じるかもしれません。
住宅の壁は一枚の板でできているわけではなく、柱や間柱と呼ばれる下地に石膏ボードなどを張ってつくられています。その壁の内部にある空間を利用して、くぼみをつくるのがニッチです。
壁から棚板を大きく出さなくてもスペースをつくれるので、通るときに邪魔になりにくく、空間をすっきり見せられるのもメリットです。
ただし、どの壁でも自由にニッチをつくれるわけではありません。壁の中には柱や筋交いなど建物を支える部材が入っていることがあり、電気配線や給排水管が通っている場合もあります。
そのため、今ある壁にニッチをつくる場合は、壁の中がどうなっているのかを確認してから位置や大きさを決めることが大切です。

壁の下地を利用してニッチの枠を造作し、石膏ボードを施工している途中の画像

「飾る」だけじゃない!ニッチはいろいろな場所で使えます

ニッチというと、おしゃれな雑貨を飾るスペースを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実は日常生活のちょっとした収納にも便利です。

玄関
季節の飾りや小さな観葉植物、写真などを置けば、玄関のちょっとしたアクセントになります。鍵や印鑑など、玄関で使う小物の定位置にする方法もあります。
リビング
家族の写真やお気に入りの雑貨を飾るスペースに。何もなかった壁にニッチをつくるだけでも、空間に立体感が生まれます。
洗面所
化粧品や洗面用品など、毎日使うものを置くスペースとして便利です。洗面台の上に物が並びにくくなり、すっきり片付けやすくなります。
トイレ
芳香剤や小物、トイレットペーパーなどを置くスペースとして活用できます。収納家具を置くほどではないけれど、少しだけ置き場所がほしい場合にも向いています。
キッチン
調味料など、よく使うものを置くニッチを設ける方法もあります。カウンターの上に物を並べずに済むので、作業スペースをすっきり使えます。
スイッチやリモコンまわり
最近は、給湯器やインターホンなどのリモコン類に加えて、照明のスイッチもニッチの中にまとめる方法があります。壁に並ぶ機器類を一か所にまとめることで、壁まわりをすっきり見せることができます。

玄関や洗面所、トイレ、キッチンなど場所に合わせたニッチの活用例を紹介する画像

形や仕上げで印象が変わります

ニッチのおもしろいところは、同じような大きさでも、形や仕上げによって雰囲気が大きく変わることです。
シンプルな四角形なら、どんなインテリアにも合わせやすく、すっきりとした印象に。上部を丸くした「アーチ型」のニッチなら、やわらかくかわいらしい雰囲気になります。
さらに、ニッチの背面だけ壁紙の色を変えたり、タイルを張ったりするのもおすすめです。小さな面積なので、壁一面では少し勇気がいる色や柄も取り入れやすく、住まいのアクセントになります。
お気に入りの雑貨を飾るニッチなら、内部に照明を設けて、飾ったものを印象的に見せることもできます。

四角やアーチ型、タイルや木目など形や仕上げの異なるニッチを比較した画像

おしゃれなニッチをつくるポイント

ニッチをつくるときは、「どこにつくるか」だけでなく、「何を置くのか」まで考えておくことがポイントです。
例えば玄関なら、季節の花やお気に入りの小物を飾る。リビングなら、家族の写真や雑貨を並べる。洗面所なら、毎日使うものを取り出しやすくする。
置きたいものが決まっていれば、それに合わせてニッチの高さ・幅・奥行きを考えることができます。
ニッチは大きければ使いやすいというものではありません。「何を置きたいのか」「どんなふうに使いたいのか」を先に考えておくことで、見た目だけでなく使い勝手のよいニッチになります。

置く物に合わせて大きさや奥行きを考え、雑貨や植物をバランスよく飾ったニッチの画像

「ここにちょっと」がニッチになるかもしれません

大きな収納を増やしたいわけではないけれど、あと少しだけ置き場所がほしい。何もない壁が少し寂しいので、お気に入りのものを飾りたい。
そんな「ここにちょっとあったらいいな」を形にできるのがニッチです。
クロスの張り替えや間取り変更、洗面所やトイレのリフォームなど、壁を触る工事をするときなら、一緒にニッチを検討できる場合もあります。
壁の中の構造によってつくれる場所や大きさは変わりますが、「この壁にニッチはつくれる?」というところから相談してみるのもおすすめです。
ほんの小さなスペースでも、毎日目にするお気に入りの場所になったり、ちょっとした不便を解消してくれたりします。
「ここにちょっと飾れたら」「ここに少し置けたら」。そんな場所があれば、ニッチというちょこっとリフォームを取り入れてみてはいかがでしょうか。

リビングの壁の一部に収納と飾り棚を兼ねたニッチを設けた住まいの画像

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取締役 山下 大輔

有限会社ヤマコー

取締役 山下 大輔

私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
お客様に良い家を提供したいという想いをこれからもヤマコーで実践していきます。

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