倉庫改修工事②|サッシ・電気配線・配管工事まで|設備工事が建物の使いやすさを決めます

倉庫改修工事②|サッシ・電気配線・配管工事まで|設備工事が建物の使いやすさを決めます

前回は、解体工事から軽量鉄骨(LGS)の施工、断熱材を入れる工程までをご紹介しました。
今回は、建物の「設備」をつくる工程です。
サッシや建具の取付、電気配線、床下の配管工事などは、完成すると普段意識することは少ないかもしれません。
しかし、使いやすい建物にするためには、この段階でどれだけ丁寧に施工するかが大きく関わってきます。
今回は、建物の中でどのように設備工事が進められていくのかをご紹介します。

サッシ・建具取付

ここからご覧になった方は、工事の前半をまとめた前回の記事もあわせてご覧ください。
👉【関連記事】倉庫改修工事①|解体・軽天(LGS)・断熱工事まで|空間づくりは土台から始まります

軽量鉄骨の骨組みが完成すると、サッシや建具を取り付けていきます。
ドアやサッシは最後に取り付けるイメージを持たれる方も多いですが、実際には比較的早い段階で枠を固定します。理由は、この枠を基準に壁やボードを施工していくためです。もし建具枠が少しでも傾いていると、壁全体の納まりにも影響し、完成後にドアの隙間が均一にならなかったり、開閉が重くなったりする原因になります。建具の施工では、水平・垂直を何度も確認しながらミリ単位で調整を行います。
「ドアが自然に閉まる」「軽い力で開閉できる」といった普段何気なく感じている使いやすさは、この段階の精度によって大きく左右されています。

新しいサッシと建具を取り付け、開口部の仕上げを進めている施工中の画像

電気配線工事

建具の位置が決まると、照明やコンセント、スイッチなどの配線工事を行います。
壁の中には多くの電線が通っていますが、「こんな場所にあって切れたりしないの?」と思われる方もいるかもしれません。
実際には、配線は決められたルートを通し、保護管や固定金具を使用しながら施工しています。
また、壁を固定するビスが配線に当たらないよう、通す位置も考えられています。
さらに、照明用・コンセント用・通信ケーブルなど、それぞれ役割の異なる配線が混在するため、後から点検や増設がしやすいよう整理しながら施工することも大切です。

壁内部に照明やコンセント用の電気配線を施工している途中の画像

配管ルートの確保(斫り工事)

続いて行ったのが、床の斫り工事です。
排水管を新しく通すため、コンクリート床を部分的に撤去していきます。
「壊すだけなら簡単そう」と思われるかもしれませんが、実際には慎重な作業が求められます。
床の下には既存の配管や設備が埋まっていることもあるため、位置を確認しながら少しずつコンクリートを斫っていきます。
必要以上に壊せば補修範囲が広がりますし、逆に狭すぎると新しい配管が施工できません。工事では必要な範囲だけを見極めながら施工を進めています。

床を斫って排水配管を通すルートを確保している施工中の画像

排水配管の設置

床下のスペースを確保した後は、新しい排水管を設置しました。
排水管は、水が流れるから水平でも良いように思われますが、実際にはわずかな勾配を付けて施工しています。
この勾配が急すぎると水だけが先に流れ、汚れが配管内に残りやすくなります。
反対に勾配が緩すぎると、水そのものが流れにくくなってしまいます。
そのため、排水設備では決められた勾配を守りながら施工することが重要です。
また、今回の現場では点検や清掃がしやすいよう、掃除口も設けながら施工しました。万が一詰まりが発生した場合でも、配管をすべて取り替えるのではなく、点検口からメンテナンスできるよう考えられています。

床下に新しい排水配管を設置し、配管工事を進めている施工中の画像

埋め戻し・土間補修(左官工事)

配管工事が終わると、床を元の高さへ戻していきます。
配管のまわりを埋め戻し、左官職人さんがモルタルをコテで均しながら丁寧に仕上げました。
この工程では「穴を埋めれば終わり」ではありません。周囲の床との高さを合わせながら施工することで、その後の床塗装も均一に仕上がります。コテの角度や力加減によって表面の仕上がりが変わるため、左官職人さんの経験がそのまま品質につながる工程でもあります。

排水配管設置後にモルタルで埋め戻し補修を行っている施工中の画像

養生・乾燥

モルタルを施工した後は、すぐに次の工程へ進めるわけではありません。十分に硬化するまで養生期間を設けます。気温や湿度にもよりますが、表面が乾いて見えても内部までは固まっていないこともあります。この状態で歩いたり荷物を載せたりすると、表面に足跡が付いたり、ひび割れの原因になることもあります。そのため、現場では乾燥状態を確認しながら次の工程へ進めています。
工事は「早く終わらせる」ことだけが大切ではありません。材料が本来の性能を発揮できる状態を待つことも、品質を守るためには欠かせない工程です。

✨次回予告✨
石膏ボード施工からパテ処理、クロス施工、床塗装まで、一気に室内が完成へ近づく工程をご紹介します。
完成写真だけでは分からない「仕上げの工夫」や、職人さんが細かな部分まで気を配る理由もあわせてご紹介しますので、ぜひご覧ください。

土間補修後のモルタルを養生し、乾燥させている施工中の画像

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私たちヤマコーでは大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しております。
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取締役 山下 大輔

有限会社ヤマコー

取締役 山下 大輔

私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
お客様に良い家を提供したいという想いをこれからもヤマコーで実践していきます。

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