外壁は、雨・紫外線・温度変化などの影響を毎日受けており、住宅を守る“最前線”にある部分です。ひび割れや汚れ、塗膜の劣化をそのままにしてしまうと、雨水が内部に入り込み、構造材を傷める原因にもつながります。だからこそ、外壁は定期的なメンテナンスで防水性と耐久性を保つことが大切です。今回はその外壁塗装の工程をご紹介いたします。ぜひご覧ください。
外壁には色あせ・汚れの付着が見られ、部分的にヘアークラック（細いひび）も発生していました。これは外壁の塗膜が紫外線や雨で劣化し、防水機能が弱っているサインです。ひび割れをそのままにすると雨水が外壁材に浸透し、膨れや剥離、内部の腐食につながります。そこで、外壁を守る塗膜を新しくし、家全体の耐久性を取り戻します。
作業を安全かつ正確に行うため、建物全体に足場を組みます。足場があることで、細かい部分まで均一に施工ができ、仕上がりも耐久性もUPします。防炎シートで周囲へ塗料やホコリが飛散しないよう配慮しています。
外壁に付着したホコリ、コケ、チョーキングという粉化した古い塗膜を、高圧水で除去します。塗装前の高圧洗浄は、仕上がりの美しさだけでなく、塗料の密着性と耐久性に直結します。これらが付着したまま塗装すると塗料が素地に密着せず、早期の剥がれや浮きの原因となります。特に、チョーキングが起きている外壁では、表面が粉状になっているため、これを取り除かないと塗料が定着しません。また、ひび割れや凹凸のある部分に汚れが残っていると、その上から塗料を乗せても均一に塗膜を形成できず、耐久年数が短くなってしまうおそれがあります。高圧洗浄は、外壁塗装における土台作りの工程でもあります。
最初に塗料を定着させるための下塗りを行います。外壁材に直接色をのせるのではなく、最初に専用の下塗り材を塗布することで、塗膜の密着性と下地の安定性を高めます。下塗りには小さなひび（クラック）を埋める、凸凹をならし、なめらかに整える、上塗り材の密着を高めるといった役割を持っています。外壁は劣化が進むと表面に細かいひびが入ることがあります。これをそのままにして塗装すると、塗料が吸い込まれすぎたり、密着せず剥がれの原因になるため、しっかりと下地を整え、次の工程の塗料がしっかり乗る状態に仕上げます。
下塗りの乾燥後、お客様が選択された仕上げ色の塗料を使用し、中塗りを行います。中塗りは、上塗りと同じ塗料を使いながら塗膜の厚みを確保し、耐久性と防水性を高める工程です。中塗りを省略したり、薄く仕上げたりすると、塗膜の性能が十分に発揮されません。逆に、一度でたくさんの量を塗ってしまうと、表面だけ乾いて内部が乾き切らず、膨れや剥がれの原因になることもあります。そのため、しっかり乾燥時間を確保しながら、適切な膜厚で丁寧に塗り重ねることがポイントです。
最後に、仕上げ塗料を重ねていきます。上塗りは、外観の美しさを高める、紫外線・雨・汚れから外壁を守る最終保護層となる、中塗りと合わせて十分な膜厚を確保するという役割があります。同じ塗料を使いますが、中塗り→乾燥→上塗りと工程を分けることで、塗膜内部までしっかり固まり、長持ちする塗装になります。仕上げ後は、塗り残しやムラ、浮き、塗料の飛散がないかを細かく点検し、必要があれば補修します。ローラーが入らない狭い場所（室外機裏・ガスメーター周りなど）は状況に応じて部分的に手塗りで対応します。
防水性・耐候性も回復し、外壁全体が明るく、引き締まった印象の外観に仕上がりました。
お住まいは毎日、気づかないうちに天候のダメージを受け続けています。外壁の小さな劣化でも、早めにメンテナンスすることで建物の寿命を大きく延ばすことにつながります。外壁塗装は、ただ色を塗るだけではありません。洗浄・下地調整・下塗り・中塗り・上塗りと細かい工程を重ねることで、長持ちする保護膜が形成されます。一般的な住宅でも少なくとも2週間ほどの施工期間が必要となり、建物の規模や素材、天候条件によってはさらに時間を要する場合もあります。特に湿度が高い日は十分な乾燥時間が欠かせず、無理に進めると耐久性が損なわれるため、最適なタイミングで丁寧に作業を進めています。
劣化のサインや塗料の耐用年数を意識しながら、耐久性と安全性を確保できるようにメンテナンスをしましょう。
私たちヤマコーでは大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しております。
そのため「家の造り方」を知り尽くしており、お客様の大切な家の長期的なアフターフォローも含めて、家をトータルでサポートするサービスを提供しております。
私たちヤマコーは、その場のリフォームに満足していただくだけではなく、安心してお住まいになるために長期的なサポートをしております。
大切な家のリフォームを安心して任せられる会社であるために3つの大切にしていること
・その場限りのリフォームを提案しないこと
・ご要望とご予算のバランスを考えた最適な提案をすること
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より良い家の状態を保つためには、数年後、数十年後を見据えた提案が必須です。
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有限会社ヤマコー
取締役 山下 大輔
私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
お客様に良い家を提供したいという想いをこれからもヤマコーで実践していきます。
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