店舗の床を選ぶ際、どんな床にしようか悩みますよね。床は種類が多く、いろんな色もある上、お店の雰囲気やイメージを左右し、お客様に与える印象にも大きく影響します。
そのため、デザインだけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮することが大切です。
今回の記事では、床の種類とその特性についてご紹介します。開業や、店舗リノベーションをお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
床材を選ぶ際は、それぞれの素材が持つ特性やメリット、デメリットを理解することが大切です。その上で、店舗の内装や導線作りにも大きな影響を与えるため、お客様に好印象を与えるためにも慎重に選びましょう。お店のイメージやコンセプトに合った床材はもちろん、クロスやお店の雰囲気に合わせた床材を選ぶことで、より店舗に統一性が生まれます。
クッションフロアとは、CFシート、 塩ビシートとも呼ばれています。メリットとしては、耐久性が高く、傷や汚れに強いことが挙げられます。また、水にも強いため、水回りやキッチンなどの濡れやすい場所にも適しています。さらに、クッション性があり、足腰への負担が少ないため、長時間立ち仕事をする場所にもおススメです。
反面、柔らかい素材のため、家具の脚などで穴が開くことがある点や、火を使った作業ができないといったデメリットもあります。汚れにくい素材のため、飲食店に人気のある床材です。
磁器タイルは、耐久性が高く、傷がつきにくいため、長期間美しい状態を保ちます。また、水や湿気に強く、防水性が高いため、清潔さを保ちやすい特性があります。デザイン性も高く、多彩な色や模様、テクスチャーがあり、選ぶタイルによって、ポップなものからシックなものまで、様々なインテリアに合わせられます。
しかし、一般的な床材よりも比較的高価な上、重いため、取り扱い時には注意が必要です。防水性が高く、高級感もあるため、飲食店はもちろん、ホテルや美容室などにもおススメです。
塩ビタイルは、木目調や大理石の石目調などさまざまな種類があります。形も豊富な種類があり、長方形、正方形などあります。先程紹介したクッションフロアと似ていますが、クッションフロアに比べると、塩ビタイルはやや硬めの素材ですが、耐水性は高くなっています。そのため、耐摩耗性に優れており、水や湿気に強い特性があります。
しかし、一般的な床材よりも比較的高価です。また、ポリ塩化ビニル素材のため、熱に弱いというデメリットがあるため、床暖房には適していません。塩ビタイルは、防水性や耐久性が高いため、清潔さを維持できることから、商業施設や医療施設におすすめです。
無垢材の床は、自然素材の木を使用した床材で、特に木材の風合いや温かみを感じることができるため、人気があります。まず、木の質感や色合いを楽しめ、ナチュラルで温かみのある空間を造り出すことが出来ます。修理も比較的容易にできるため、傷や汚れが付いた場合でも、研磨や塗装などの修理が可能です。
また木材は断熱性に優れており、床が冷たくなりにくく、環境にも優しい選択肢です。デメリットとしては、自然の木を使うため、高価になりがちであること、定期的なメンテナンスが必要であり、放置すると劣化が進むところです。自然の木を使っているため、湿気に弱いところも弱点で、湿気の多い場所や水回りには向かない傾向にあります。おすすめの店舗は、自然派のカフェやレストラン、雑貨店やアパレル店、ホテルや旅館です。
タイルカーペットは、カーペットの素材を使って小さなタイル状にカットしたもので、床に敷き詰めることでカーペットのような柔らかさや快適さを得られる床材です。タイル状になっているため、敷き替えや交換が簡単にできるところが人気の床材です。
また、タイルごとに負荷が分散されるため、耐久性が高いため、劣化が比較的少なく、長期間利用できます。床の衝撃音や足音を軽減する効果もあり、保温性があるため、床の温かみを保ってくれます。デメリットとしては、カーペット特有の汚れやすさがあり、定期的なお手入れが必要です。おすすめの店舗は、デスクや椅子の移動が多いオフィスや、イベントスペース、子どもたちが多く出入りする教育施設や、遊び場などに適しています。
業種に合った床材を選ぶことは、店舗運営において大切なポイントです。飲食店や美容室、アパレル店、ホテル、オフィスなど、業種によって変わるため、自分の店舗がまず何を一番大切にしているのかを考えるとよいでしょう。
耐久性?
防水性?
デザイン性?
それとも手入れのしやすさ?
アナタの店舗にとって一番大切なことは何ですか?
また、店舗の入り口から清潔感を出すことも重要です。土足で来店される店舗なら、入り口にはマットを設置するなどして、靴の汚れを落とす工夫をするなど、店内の清潔感は常に維持できるようにしましょう。
清潔感のある店舗はお客様に良い印象を与え、リピート率を高めてくれます。さらに、床だけ目立ってもいけません。内装と融合することにより、初めて床に目がいくようになります。たくさんの床材から、どれにするか迷うと思いますが、納得のいく床材を見つけられるよう検討することをおススメします。
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