今回は京都府の介護施設様より和室の畳を撤去し、洋室にしたいというご依頼をいただき、施工いたしました。和室の畳は伝統的な温かみがありますが、段差がつまずきや転倒のリスクが高くなります。今回のリフォームでは、高齢の利用者様が安心して生活できる環境を整えることが最優先課題であるため、こうした危険を排除し、安全で快適なバリアフリー空間にしたいというご希望をいただきました。本記事では、和室から洋室へのリフォームの詳細な工程をご紹介します。ぜひご覧ください。
施工前の和室には畳が敷かれており、部屋全体に段差が生じていました。この段差は、高齢の利用者様にとってつまずきや転倒のリスクを高める原因となっていました。また、畳の表面が摩耗しており、掃除がしにくい状態でした。さらに、部屋の一角にある押入れと床の間がデッドスペースになっており、空間を有効活用できていませんでした。施設のスタッフ様からは「掃除がしやすく、利用者様が安全に過ごせる空間にしたい」というご要望をいただきました。そこで、畳を撤去し、バリアフリーの長尺シートを施工。さらに、重く開閉しにくい鉄扉を撤去し、壁にすることで、より開放感のある空間を実現するプランを提案しました。
長年使用されていた畳は湿気を多く含み、カビやダニの発生が懸念されました。介護施設では清潔さが求められるため、徹底した床下の清掃を実施し、衛生的な環境を確保しました。畳を一枚ずつ丁寧に剥がし、床下の状態を細かく確認。畳の下に湿気やカビが広がっていた部分は補修作業を行い、後の作業に影響が出ないよう、環境を整えました。
段差は利用者様にとって大きな障害となるため、畳部分の段差を撤去した上で、床の高さを均一に調整し、スムーズに移動できる環境を整えました。次に、畳を撤去した部分に新たな下地材を敷設し、段差のないバリアフリー床へと変更。これにより、車いすや歩行器を使用する利用者様も安全に移動できるようになり、スタッフの方の負担も軽減しました。さらに、施設全体の統一感を考え、段差解消後の床のデザインや色味も周囲と馴染むように調整。見た目の美しさだけでなく、転倒を防ぐ滑りにくい素材を選び、安全性を向上させました。
長尺シートの仕上がりを左右するのが下地貼り作業です。畳を剥がした後、床の水平を保つために下地材を敷設しました。全体のバランスを整えながら固定し、細部まで調整を行いました。特に、介護施設では頻繁に人の出入りがあるため、耐久性の高い下地処理が必要になります。施工時には、防音・防振の工夫も取り入れ、施設全体の快適性を考慮しながら作業を進めました。
下地が整ったら、次に床の凹凸を補正するためのパテ処理を行います。今回使用したのは、セメントに近い特性を持つ床専用のパテ「アースシール」。これは硬化後に強度を持ち、下地の安定性を高める効果があります。特に施設内では利用者様やスタッフの移動が多く、床のわずかな凹凸もつまずきや転倒の原因になりかねません。そのため、パテ処理を入念に行い、フラットな床面を作り上げました。パテを均一に塗布し、ヘラを使って細かい部分までしっかりと均します。施工後は一定時間乾燥させ、完全に固まるのを待ちます。こうすることにより、フローリング材の接着強度が向上し、長期間の耐久性を確保することができます。
パテ処理後は、長尺シートの仮敷きを行います。これは、接着剤を塗布する前にシートの位置を調整し、サイズを確認する作業です。特に長尺シートは一度貼り付けると修正が難しいため、最初の配置が重要になります。仮敷きの際には、床の形状に合わせてシートをカットし、隅々までピッタリと収まるよう調整しました。また、継ぎ目の模様が違和感なく繋がるように配慮し、美しい仕上がりを目指します。施設内の利用者様が快適に過ごせるよう、見た目にもこだわった施工を心掛けました。
次に行うのは、ウレタン糊の塗布作業です。フローリング材をしっかりと固定するため、専用のギザギザヘラを使用しながら均一に塗布しました。この作業で接着面の密着度が決まり、仕上がりの強度や耐久性に影響を与えます。ウレタン糊は適量を適切な厚みで塗ることが重要です。多すぎるとシートが浮きやすくなり、少なすぎると接着が弱くなってしまいます。そのため、職人が丁寧に塗布しながら、適度な厚みを保つように調整しました。均一に糊を広げることで、シートがしっかりと固定され、長期間剥がれる心配がなくなります。
ウレタン糊塗布後は、いよいよ長尺シートを貼り付けます。この工程では、シートがズレないよう慎重に作業を進め、端から丁寧に圧着させながら貼り付けました。特に施設では広い面積をカバーするため、少しのズレが全体の見た目に影響するため、慎重に作業を進めました。また、貼り付けの際には空気が入り込まないようにローラーで均等に圧着しながら作業を行います。これにより、剥がれにくく、滑らかな仕上がりを実現しました。長尺シートは掃除がしやすく、衛生的な環境を維持するのに最適な素材であり、施設のスタッフ様にもご満足いただける施工となりました。
シートを貼り付けた後は、専用のローラーを使用して床とシートの密着度をさらに高める転圧作業を行います。転圧を丁寧に行うことで、シートが床にしっかりと固定され、後々浮き上がるのを防ぐことができます。ローラーの種類を使い分け、端や角の部分もしっかりと圧着。特に、施設では車いすや歩行器の使用が想定されるため、隙間や段差ができないよう細部までこだわりました。耐久性を確保し、利用者様が安心して歩ける床に仕上げる重要な工程です。
長尺シートの継ぎ目にはわずかな隙間が生じます。この隙間をそのままにすると、汚れや水分が入り込み、劣化の原因になります。そのため、継ぎ目を溶接棒でしっかりと埋める溶接作業を行いました。溶接棒を使用し、継ぎ目に沿って均一に加工していきます。これにより、床の強度が増し、掃除がしやすくなるだけでなく、美観も向上します。清潔で安全な環境を維持するための大切な工程です。
最後に、長尺シートの端部をシーリングで埋め、仕上げを行いました。シーリング処理を施すことで、防水性と耐久性を向上させ、より長く快適に使用できる床へと仕上げました。
施工が完了し、最終チェックを行い、お客様にも最終確認をしていただきました。施設のスタッフ様からは「利用者様が安心して歩けるようになった」と大変喜んでいただけました。安全で快適な施設環境を作るための段差解消リフォーム、お手入れのしやすい洋室へのリフォームで使う人のことを考えた効率の良いリフォームです。洋室の魅力は、豊富な種類・デザイン・色柄から建材を選べる点にあります。施設の雰囲気に合わせたインテリアコーディネートが可能となり、利用者様にとって居心地の良い空間を実現できます。また、フローリングは畳に比べて重量のある家具の設置がしやすく、車椅子の移動もスムーズに行えるため、バリアフリー環境に最適です。さらに、お手入れや掃除がしやすい点も、日常的なメンテナンス負担を軽減する大きなメリットです。
私たちヤマコーは、これまでに新築店舗・店舗リフォームのご依頼を数多くいただいております。
業種は多岐に渡り、焼肉店、居酒屋、マッサージ店、ネットカフェ、歯科医院など、他にも数多くの業種による幅広い実績を持ちます。
私たちが多業種のオーナー様に選ばれ続けている3つの理由
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ヤマコーには大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しています。
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現場の進捗をオーナー様と随時確認し、ご要望において「できるかできないか」の回答をその場でお答えすることが可能であり、構造上「できない」と判断した場合は、オーナー様の納得のいくご提案をいたします。
その現場力こそが業種という垣根を越えて、私たちヤマコーが選ばれ続けている理由です。
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