トイレの詰まりが頻発!それ、〇〇流していませんか?

トイレの詰まりが頻発!それ、〇〇流していませんか?

トイレが詰まりやすくなった、水が流れる時にボコボコと音がするなどの異常は、トイレの排水管が詰まっている可能性があります。そのままにしておくと、汚物が流れなくなり、汚水が便器から溢れ出す大惨事になります。便器から水が溢れることを想像するだけでもゾッとしますよね。トイレの詰まりは軽度の詰まりなら市販のラバーカップを使って、解消することもできますが、排水管の奥で起こっているものは、専門業者に依頼しないと解決しません。今回は、トイレが詰まる原因や解消方法、そしてトイレが詰まった時に絶対してはいけないことについてお話します。ぜひご覧ください。

トイレが詰まる原因とは

トイレの詰まりの主な原因は、経年劣化により、排水力が弱まったことで詰まりやすくなります。そのため、築年数が30年以上経っている家では、排水管に汚れが蓄積しているため、流れにくくなっている可能性もあります。詰まりの原因の一つであるS字トラップ部分は、ラバーカップなどの道具で対応できる場合もありますが、そこから先の見えない排管部分の奥で詰まりが起こると大がかりな工事が必要になります。まずは、なぜ詰まるのかを理解することが大切です。

・トイレットペーパー以外のものを流した
・食品等のものを流した
・経年劣化による汚れの蓄積
・行き過ぎた節水対策

日頃ついやってしまいがちな詰まりの原因を記載しました。誤った使い方をしていないか、一つずつチェックをしながら見ていきましょう。

トイレが詰まってラバーカップで修理しているイラスト

トイレットペーパー以外のものを流した

トイレットペーパーは水に溶けやすいため、通常の使用であれば排水管を詰まらせることはないのですが、それ以外のものは溶けにくく、排水管に残留しやすいため、詰まりの原因となります。よく問題になるのは、ウェットティッシュや紙おむつ、生理用品などです。これらは水に強く、ほとんど溶けないため、排水管に流すと引っかかりやすく、詰まりを引き起こします。そして、毎日のお掃除でよく使われるトイレクリーナーですが、2013年に消費者庁が「トイレに流せる」と表示されたトイレクリーナーが、水に溶けず詰まりを引き起こす問題を指摘し、事業者に改善を促しています。トイレクリーナーにはトイレットペーパーのような基準がなく、各メーカーもトイレットペーパー以外のものを流さないよう警告しています。また、意外にもティッシュペーパーもNGです。トイレットペーパーは水を含むとすぐボロボロになる性質がありますが、ティッシュペーパーは逆に水を含むため、水に溶けにくく、丸めたり畳んだ状態で流すと固まってトイレの詰まりの原因になります。基本的にはトイレットペーパーと排泄物以外は流さないことがトイレを詰まらせない一番の方法です。

食品等のものを流した

トイレは本来、排泄物やトイレットペーパーだけを流すために設計されているため、食品のような異物を流すと詰まりの原因になります。食べ残しや固形物、油分などは水に溶けにくく、排水管に残留してしまいます。特に油脂は、冷えると固まる性質があり、排水管の内側に付着して管を狭くしてしまい、他の汚れと一緒に詰まりやすくなります。さらに、野菜くずや果物の皮、パンやご飯のような食品も、水に流すとふやけるものの完全には溶けず、トイレのS字トラップや排水管に引っかかってしまうため、排水管の中で分解が進まないまま溜まり、詰まりを引き起こすだけでなく、悪臭や衛生問題の原因にもなります。

経年劣化による汚れの蓄積

築年数が長いおうちや古いトイレでは、排水管内に少しずつ汚れが溜まり、それが長年の間に詰まりを引き起こすことがあります。排水管の内側には、石鹸カスやカルシウムなどのミネラル分、排泄物やトイレットペーパーの細かな繊維、さらに油脂などが少しずつ付着していきます。これらが蓄積することで、排水管の内径が徐々に狭くなり、流れが悪くなってしまうのです。この状態が長く続くと、ちょっとした異物やトイレットペーパーの量が増えただけで詰まりが発生するリスクが高まります。経年劣化による汚れの蓄積は避けられないものですが、定期的なメンテナンスや排水管の洗浄を行うことで、トイレの詰まりを防ぐことができます。

行き過ぎた節水対策

節水は環境保護や水道代の節約に効果的ですが、過度な節水がトイレの詰まりを引き起こすこともあります。特に古いトイレで節水対策を行うと、必要な水量が確保できず、汚物やトイレットペーパーがうまく流れません。通常、トイレは一定量の水を使って汚物を一気に流す設計になっています。しかし、節水のためにトイレタンク内の水量を減らしすぎると、排水管を流れる水の力が不足し、汚物が完全に流れ切らないまま管内に残留してしまいます。これにより、排水管の途中で汚物や紙が蓄積し、詰まりが発生しやすくなります。また、水流が弱くなることで排水管内の汚れが洗い流されないため、結果的に詰まりを引き起こす原因となります。無理な節水は、かえって詰まりやすくなり、修理やメンテナンスにかかるコストが増える可能性があるため、節水を考えるのであれば、節水型トイレを検討することも一つの方法です。

トイレの詰まりの解消方法

あまりにも頻繁に詰まる場合は以下を検討してみましょう。

・高圧洗浄
・トイレリフォーム

1つずつ見ていきましょう。

高圧洗浄をしている写真

高圧洗浄

高圧洗浄は、特殊な機械を使って高圧の水流を排水管に送り込み、詰まりや汚れを一気に除去します。この強力な水圧によって、排水管にこびりついた汚れや、トイレットペーパー、食品のカス、油脂などの残留物が押し流されます。また、経年による配管内のカルシウムなどの固形物も除去できるため、排水の流れがスムーズになり、トイレの詰まりの原因を取り除いてくれます。詰まりの原因が奥深い場所にある場合や、汚れが頑固で一般的な清掃方法では対処できない場合でも、高圧洗浄なら配管を傷つけることなく詰まりを取り除けます。高圧洗浄は、詰まりの解消だけでなく、定期的なメンテナンスとしても効果的です。排水管に汚れや異物が蓄積する前に高圧洗浄を行うことで、トイレの詰まりや悪臭を未然に防ぐことができます。ただし、自分で高圧洗浄機を使うことはおススメしません。誤った操作で、返って配管を傷めるリスクがあるため、プロに任せるのが確実です。

トイレリフォーム

使用年数が経っているトイレや、頻繁に詰まりが発生するトイレには、リフォームも一つの選択肢です。長年使用しているトイレや排水管は、内部に汚れやカルシウムなどが蓄積し、排水力が低下している上、節水機能が十分ではないため、水量が不足して汚物やトイレットペーパーが流れにくくなっています。そのため、最新の節水型トイレや強力な洗浄機能を持つトイレに交換することにより、少ない水量で効率的に汚物を流すことができ、詰まりにくい環境を整えることができます。排水管自体の劣化や汚れの蓄積もリフォーム時に一新される上、リフォームにより便器の形状や設置方法を改善することで、トイレ掃除が楽になり、日常のメンテナンスが簡単になるという利点もあります。さらにリフォーム前に高圧洗浄も行っておくことで、より安心して使えるようになります。トイレの詰まりが頻繁に起こる場合、部分的な修理よりもトイレリフォームをすることもおススメです。

絶対にしないで!トイレが詰まった時にしてしまうこと

トイレが詰まると、焦って最初はついついいろいろしてしまいがちですが、以下のことはNGです。絶対にしないでください。

・そのまま放置
・何度も流す
・熱湯を流す
・重曹やクエン酸、酢を入れる

大パニックに文字が書いてあるイラスト

そのまま放置

詰まりを放置すると、良くなるどころか悪化していき、最終的には大きな修理が必要になります。トイレットペーパーや排泄物が流れない場合は、1〜2時間ほど放置すればつまりの原因が水に溶けて、流しやすくなる可能性もありますが、頻繁に詰まりが起こっている場合は、悪化して排水管の奥に汚れや異物が蓄積し、完全に詰まってしまうこともあります。また、放置している間に、排水管の腐食や劣化が進む可能性もあります。そのため、詰まっていると感じたら、すぐに対処することが大切です。

何度も流す

詰まった時、直感的に流そうとする人が多いのですが、これは絶対にしないでください。無理に水を流すことで、詰まりが解消されるどころか、逆に悪化の一途をたどります。無理に何度も流しても、水が流れずに水位が上昇していき、最終的には便器から水が溢れます。また、何度も流すことは配管にも負担をかけ、配管内の圧力が不安定になり、排水管が破損する危険性もあります。詰まりが発生した場合は、まずは冷静になり、すぐに流すのではなく、ラバーカップを使ったり、業者に連絡するなどの対応をしましょう。

熱湯を流すこと

詰まりを解消しようとして熱湯を使用するのもNGです。熱湯をトイレに流すことで、便器や配管が傷むリスクがあります。トイレの便器は大半は陶器製で出来ています。その中の水は夏なら20℃程度の温度で、冬場では10℃近くまで下がっているため、高温の熱湯をかけると、急激な温度変化によりひび割れや欠けが生じることがあります。また、古いトイレや劣化した配管の場合、熱湯が配管を変形させたり、接続部分に亀裂を入れる原因になることもあります。これにより、排水管からの水漏れや、さらなる詰まりを引き起こす可能性が高まります。排水管もトイレを使用する際の水温に設定されているため、高温には対応していません。そのため、熱湯が流れることで排水管の寿命を縮めることにもなりかねません。もし排水管が破損した場合、床下にある配排水管の破損には気づきにくく、被害がトイレだけでなく、建物の木材の腐食やシロアリ被害になる可能性もあります。

重曹やクエン酸、酢を入れる

重曹やクエン酸、酢を入れて詰まりを解消する方法は、家の中の掃除や消臭に使われることが多いですが、トイレの詰まりに対して有効ではありません。重曹と酢を混ぜることで発生する二酸化炭素は、泡立ちや泡を作り出しますが、これが詰まりを解消することには繋がりません。むしろ、泡が便器内で詰まりを悪化させ、さらに深刻な状態を引き起こす可能性があります。特に、汚物やトイレットペーパーが詰まっている場合には、これらの物質が泡によって押し固められ、流れにくくなり、むしろ逆効果です。また、重曹やクエン酸、酢を使用することで、逆に便器や配管に悪影響を与えます。特に、クエン酸は酸性の性質を持つため、長時間放置すると配管を傷める恐れがあります。

トイレの詰まりは放置せず、すぐに対応しよう!

トイレの詰まりは誤った方法で対処すると、問題がさらに大きくなってしまったり、修理費用がかさむこともあります。何より、トイレが使えない状態が一番困ります。普段から家族全員で詰まりを予防する意識をもっておくことで、リスクを減らすことができます。ついついトイレに持ち込みがちなスマホなど、落とす可能性もありますので、持ち込まず、サッと用だけ足して出ることをおススメします。あと、意外に間違った認識の多いトイレの「大レバー」と「小レバー」ですが、あれは小便は「小レバー」、大便は「大レバー」と思っている方が多いようですが、実は違います!トイレットペーパーを使用したのであれば、大小の用に関わらず「大レバー」を使用してください。節水意識も大切ですが、トイレットペーパーを使ったにも関わらず「小レバー」で流そうとすると、返って水量が足らず詰まりの原因となります。「小レバー」は、トイレットペーパーを使用していない場合や、トイレの掃除で洗剤を流す時だけにしましょう。その掃除も、トイレクリーナーはできるだけトイレに流さないように心がけましょう。日々の心がけと、正しい知識があれば、トイレの詰まりを未然に防いで、安心して使い続けることができます。

トイレの写真

最も大切なことは安心して任せられるリフォーム会社であること

私たちヤマコーでは大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しております。
そのため「家の造り方」を知り尽くしており、お客様の大切な家の長期的なアフターフォローも含めて、家をトータルでサポートするサービスを提供しております。
私たちヤマコーは、その場のリフォームに満足していただくだけではなく、安心してお住まいになるために長期的なサポートをしております。

大切な家のリフォームを安心して任せられる会社であるために3つの大切にしていること
・その場限りのリフォームを提案しないこと
・ご要望とご予算のバランスを考えた最適な提案をすること
・施工クオリティは地域NO.1であること

より良い家の状態を保つためには、数年後、数十年後を見据えた提案が必須です。
その場限りのリフォームでは安心してお住まいになることはできません。
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取締役 山下 大輔

有限会社ヤマコー

取締役 山下 大輔

私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
お客様に良い家を提供したいという想いをこれからもヤマコーで実践していきます。

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