今回は京都市のS様より内装改装工事をご依頼いただきましたので、ご紹介いたします。畳の老朽化や住む人のライフスタイルの変化によって、もっと住みやすくしたいといった理由から、内装のリフォームを検討されました。今回は和室を洋室に変更いたします。畳はカビやダニが発生しやすい上、畳の張り替えといったメンテナンスが大変なため、使いやすく手入れのしやすい洋室へ変更する方が増えています。今回は、お部屋をより使いやすく、空間を広く見せられるような内装工事を行い、使い勝手はもちろん、収納にも気を配りました。ぜひご覧ください。
こちらの和室を洋室に変更し、右の壁を取り払って、広い空間を作っていきます。間仕切りを取り払って広い洋室にリフォームすることで、より空間に余裕が生まれます。家族が集まるスペースとして広々とした使い方もでき、友人を招いた集まりにも、より快適に楽しむことができます。まずは養生作業から始めて、工事を行う部屋以外にゴミや汚れが入らないよう保護していきます。
畳をすべて取り外した後は、フローリングを設置するための下地を整えます。和室は畳を貼る前提のため、床が低くなっています。そのため、和室と洋室では下地板の高さが異なるように設計されているのです。以前の畳の厚みがあった部分とフローリングの高さを同じにするため、根太を入れて床の高さを調整していきます。高さを揃えることで、他の部屋との段差をなくすことができ、バリアフリー化することができます。畳をそのまま撤去してフローリング材を貼ると、部屋の入口との間に大きな段差が生じ、非常に危険です。段差は、特に高齢者や子どもにとって事故のリスクが高まるため、フローリングを設置する際には必ず床の高さを調整し、部屋の入口と同じ高さに揃えることが大切です。
下地調整の際に入れた根太の間に断熱材を設置して、しっかりと敷き詰めていきます。こうすることで、床下からの冷気が室内に入るのを防ぎ、また室内の暖かい空気が外へ逃げるのを抑えることができます。さらに、断熱効果を最大限に引き出すためには、断熱材を敷き詰めた後に気密シートを貼っていきます。この気密シートは、床下からの空気の流入を遮断し、室内の温度を安定させる役割があります。また、湿気や結露の発生を防ぎ、建物全体の耐久性も向上させてくれます。断熱材と気密シートは、冬場の寒さ対策だけでなく、夏場の暑さ対策にも効果を発揮します。設置が終われば、フローリングを貼る前の準備として、根太の上に下地合板を貼っていきます。
床を貼り終わったら、間仕切り壁を作っていきます。間仕切り壁は、空間を自由に仕切ることができるため、部屋のレイアウトや用途に応じて柔軟に活用できる点が利点です。これにより、生活スタイルに合わせた機能的な空間を作り出すことが可能です。設置する場所を正確に決定した後に、壁のフレームを組み立てていきます。フレームがしっかりと水平・垂直になるよう注意しながら設置していきます。この時に、壁や天井内部にある配線に誤ってクギやビスを打ち込んで配線を傷つけることがないよう、注意します。
天井にクロスを貼っていきます。継ぎ目がずれると仕上がりに影響を与えるため、細心の注意を払いながら、クロスの継ぎ目がしっかりと揃うように貼っていきます。クロスを貼り終えたら、次にローラーを使用して継ぎ目や全体をしっかりと密着させます。ローラーを使うことで、クロス内部の空気を押し出し、しっかりと天井に固定することができます。また、ローラーで圧着することにより、シワや浮きが生じるのを防ぎ、仕上がりが美しくなる効果があります。この工程を丁寧に行うことで、クロスがしっかりと天井に貼り付き、平滑な仕上がりとなります。クロスはズレたり、浮いたりすると、全体の見た目が悪くなるため、慎重に作業を行います。
二つの部屋をアコーディオンカーテンで仕切って広さを変えられるようにしました。これで必要に応じて空間を開放したり区切ったりすることができ、柔軟にお部屋のレイアウトを変更できるようになりました。アコーディオンカーテンは軽くて扱いやすく、スペースを有効活用できます。
床にはコルクタイルを使用しました。コルクタイルは優れた断熱性を持っており、適切な温度と湿度を維持してくれます。 寒い季節には温かさを感じ、夏は涼しさを感じるため、快適に過ごせます。また、コルクは天然素材のため、湿度の変動にも適応し、カビや腐敗を防ぐ特性があります。さらに、耐火性と耐水性にも優れており、火に強い性質があるため、火災のリスクを軽減でき、また水に濡れても吸収されず、劣化しにくい点も大きなメリットです。防音性が高いこともコルクの特徴です。 コルクの細かい気泡構造が音を吸収するため、足音や周囲の騒音を吸収してくれるため、マンションなど、音の問題が気になる場所では重宝されます。滑りにくく、安全性が高いこともコルクタイルのポイントです。
和室の押し入れをクローゼットにリフォームし、使い勝手と安全性をアップさせました。和室の収納として押し入れの上にある天袋は、使用頻度の少ないものを収納するのに便利ですが、出し入れが大変な上、脚立を使用するなど危険があるため、開口部を高くしたクローゼットを設置しました。見た目もすっきりと美しくなり、以前の押入れよりも使いやすい設計にしました。これで荷物の出し入れが簡単になり、収納スペースを効率よく活用できるようになった上、収納する物や量に合わせた収納スペースを作ることで、より使いやすく安全にお使いいただけるようになりました。
クローゼットは取っ手のないタイプの扉を採用しました。取っ手レスの収納扉は、スッキリとしたイメージが特徴です。折れ曲がる部分にくぼみがあり、指を差し込んで開けるデザインで、今回のおうちは壁もクローゼットも白いため、取っ手がないことで収納扉が壁と一体化してスッキリ見えます。収納が多いのは便利ですが、取っ手があると収納スペースの存在感が際立ってしまうため、最近はスッキリと見せるタイプの取っ手レス扉が人気があります。取っ手がないことで、部屋全体に自然に溶け込み、さりげなくスタイリッシュでオシャレな雰囲気を演出できます。
私たちヤマコーは、これまでに新築店舗・店舗リフォームのご依頼を数多くいただいております。
業種は多岐に渡り、焼肉店、居酒屋、マッサージ店、ネットカフェ、歯科医院など、他にも数多くの業種による幅広い実績を持ちます。
私たちが多業種のオーナー様に選ばれ続けている3つの理由
・設計デザインにおいて提案するプランニング力
・オーナー様の想いをカタチにできる現場力
・価値を高める空間アイデア
ヤマコーには大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しています。
建築を知り、建物を知り、デザインを知り、造り方を知り尽くした私たちだからこそ実現できる現場力。
現場の進捗をオーナー様と随時確認し、ご要望において「できるかできないか」の回答をその場でお答えすることが可能であり、構造上「できない」と判断した場合は、オーナー様の納得のいくご提案をいたします。
その現場力こそが業種という垣根を越えて、私たちヤマコーが選ばれ続けている理由です。
店舗リフォーム、新築をお考えの際には是非一度ヤマコーへご相談ください。
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