今回ご紹介するのは、京都の某神社で行った「玄関の移設」と「土間改修」の施工事例です。もともとの建物は長年使われてきたため、日々の使い勝手や安全性にいくつかの課題がありました。年月を重ねるなかで、使い方や動線も少しずつ変化してきたことから、これまでの玄関の位置では日常の動きに合わなくなってきたため、時代に合わせた生活動線を見直し、玄関の位置も新たに正面側に再構築することとなりました。新しい動線を踏まえた玄関の再配置に加え、古くなった土間部分にはひび割れや段差が見られたため、しっかりと補修・仕上げを行い、安全で快適なアプローチ空間をつくることも大きな目的のひとつです。
本記事では、現状確認から床の骨組み設置までの各工程を、ご紹介していきます。ぜひご覧ください。
もともとの玄関は建物正面左側にありました。しかし今回の増設工事により動線が大きく変わったため、玄関も建物の正面に移設することになりました。建物全体の使い勝手や見た目のバランスを考えて、「玄関は家の顔」としての位置を再構築するプロセスです。写真では、職人の前方にある開口が元の玄関であることがわかります。使い勝手や利便性だけでなく、来客の導線や日々の出入りのしやすさや、外部からの視線や雨風の影響も考慮して、新しい玄関の位置と形を慎重に検討しました。
玄関の移設に伴い、これまでのアプローチとして機能していた廊下部分を一旦解体しました。構造体を露わにし、新たな間取りとの整合性を図る下準備です。既存の床板を剥がすことで、次の工程となる「下地の造作」や「高さ調整」の自由度が増し、より精度の高い施工につながります。
次に、旧玄関の向かい側にあった壁を撤去しました。これまで動線が限られていたため、増設後の動きやすさを考慮し、新たに開口を設け、扉を取り付けることにしました。壁を取り払う際には、壊してもよい部分と、構造上絶対に残すべき柱や下地材を慎重に見極めながら作業を実施。建物全体の耐久性を損なわないよう配慮したうえで、必要最小限の解体にとどめました。新しく設ける扉は、玄関アプローチとしての機能性と見た目の調和を両立。これにより、スムーズな動線が生まれ、より使いやすい空間へと変わります。
玄関の床は、外の土間と室内のフローリングとのつながりをスムーズに保つ必要があります。ここでは、スケールを使って床下の高さを正確に測定。施工後に段差ができたり、開き戸や引戸の動作に支障が出ないよう、事前の確認がとても重要です。見えない工夫が、日常の快適さを支えています。
新しい玄関部分の床をつくるために、まず木材で下地を組み上げます。床の高さが室内とぴったり合うよう、何本もの木材を水平・垂直に配置していく作業です。これにより、玄関に入ったときの段差をなくし、つまずきにくく安全な空間になります。今回の工事では、床下換気や湿気対策にも配慮し、構造的に安定した土台を丁寧に組み立てました。
次回は左官作業から完成までをご紹介します。ぜひご覧くださいね!
私たちヤマコーは、これまでに新築店舗・店舗リフォームのご依頼を数多くいただいております。業種は多岐に渡り、焼肉店、居酒屋、マッサージ店、ネットカフェ、歯科医院など、他にも数多くの業種による幅広い実績を持ちます。
私たちが多業種のオーナー様に選ばれ続けている3つの理由
・設計デザインにおいて提案するプランニング力
・オーナー様の想いをカタチにできる現場力
・価値を高める空間アイデア
ヤマコーには大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しています。建築を知り、建物を知り、デザインを知り、造り方を知り尽くした私たちだからこそ実現できる現場力。現場の進捗をオーナー様と随時確認し、ご要望において「できるかできないか」の回答をその場でお答えすることが可能であり、構造上「できない」と判断した場合は、オーナー様の納得のいくご提案をいたします。その現場力こそが業種という垣根を越えて、私たちヤマコーが選ばれ続けている理由です。店舗リフォーム、新築をお考えの際には是非一度ヤマコーへご相談ください。
ご連絡先0120-156-805
お問い合わせフォーム
SEARCH
CATEGORY
GROUP
よく読まれている記事
KEYWORD