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和風居室クロス貼り替え工事|雨染みや古い壁を整えた現場レポート

昔ながらの和の雰囲気が残るお部屋、木部や建具に味がある反面、壁まわりの傷みや汚れが少しずつ気になってくることがあります。
特に築年数が経ったおうちでは、
・聚楽壁のひび割れ
・雨染み
・壁表面の剥がれ
・過去の補修跡
などが出てくることも珍しくありません。
ただ、こういうお部屋は「全部壊して新しくする」だけが正解ではありません。
今回の現場でも、障子や木部の雰囲気はそのまま活かしながら、壁や天井を整えることで、部屋全体がかなり明るい印象になりました。
クロス工事というと、単純に壁紙を貼るイメージを持たれることも多いですが、実際は貼る前の下地づくりがかなり重要です。
今回は、聚楽壁の上からベニヤを増し張りし、クロス仕上げへ整えていった和風居室改修工事の様子をご紹介します。

既存の状態を確認していきます

工事前のお部屋は、全体としてはまだ使える状態でしたが、壁まわりには経年による傷みが見られました。
特にこういった真壁造りの空間は、柱が見えている構造のため、年月とともに壁が動きやすく、ひび割れや段差が出やすい特徴があります。
また、昔ながらの聚楽壁は独特の風合いがある反面、表面がポロポロ落ちてきたり、補修跡が目立ちやすいこともあります。
近くで確認すると、壁の細かな割れや下地のクセも出ていました。
このようなお部屋は照明が柔らかい分、少しの凹凸でも影が出やすく、仕上がったあとに意外と目立つことがあります。
そのため今回は、既存の壁の状態を確認しながら、下地から整える方向で工事を進めていきました。

雨染みの跡も確認

壁の一部には、過去の雨染み跡も見られました。
特に聚楽壁は湿気の影響を受けやすく、表面だけでなく下地側まで弱っているケースも少なくありません。
今回は、壁の状態を確認したうえで、そのままクロスを貼るのではなく、一度ベニヤを増し張りして下地を作り直す方法を採用しています。
聚楽壁は、表面がポロポロ落ちやすいため、そのままクロスを貼ると浮きや剥がれにつながることがあります。そのため、下地を安定させてからクロス仕上げへ進めていきました。

ベニヤを増し張りして下地を整えます

今回は、既存の聚楽壁の上からベニヤを増し張りし、クロスを貼れる状態へ整えていきました。
古い壁は、表面に細かな凹凸やクセが残っていることが多く、そのままだとクロスを貼っても段差が浮きやすくなります。
特に今回のような空間は、
・柱が完全に真っ直ぐではない
・壁面が少し波打っている
・長年の動きで寸法にズレが出ている
ということも珍しくありません。
また、天袋まわりや垂れ壁など細かく区切られているため、一般的な室内よりも下地調整に手間がかかります。
木部を活かした空間は、クロスだけを真っ直ぐ貼れば終わりというわけではなく、柱や長押との取り合いを見ながら細かく納めていく必要があります。

パテ処理で表面をさらに整えます

ベニヤを貼ったあと、継ぎ目やビス穴を埋めるためにパテ処理を行っていきます。写真の黄色っぽく見えている部分が、そのパテ処理です。
クロス工事というと「壁紙を貼る工事」に見えますが、実際はこの下地調整の方が手間がかかることも少なくありません。特に年数の経った壁は、壁のクセや段差が残っていることが多いため、下地づくりから進めています。
今回の現場でも、
・ベニヤ同士の継ぎ目
・木部との境目
・既存壁との取り合い
などを細かく調整していきました。この工程を行うことで、クロスを貼ったあとに継ぎ目が浮きにくくなり、全体がすっきり見えやすくなります。

クロスを貼ります

下地調整が終わると、順番にクロスを貼り進めていきます。
今回採用したクロスも、真っ白すぎない柔らかい色味だったため、既存の木部との相性も自然でした。木部の色味が濃い空間は、クロスだけ新しすぎると逆に浮いて見えてしまうことがあります。
そのため今回は、
・木部の色
・障子の雰囲気
・床とのバランス
を見ながら、空間に馴染みやすい色味で仕上げています。全部を洋室化するのではなく、元々の雰囲気を活かしながら整えるような工事になりました。

完成|和室の雰囲気を活かしながら明るく整いました

工事後は、部屋全体がかなり明るい印象になりました。
木部や建具はそのまま活かしながら、壁と天井を整えることで、空間全体がすっきり見えるようになっています。
今回の空間のような全部壊すほどではないが、壁の傷みが気になるというご相談も増えています。
実際には、壁や天井を整えるだけでも、部屋の印象はかなり変わります。最近は全面的に洋室化するケースもありますが、来客時の使用や落ち着いた雰囲気を残したいという理由で、使い続ける方も増えています。
昔ながらの空間を残しながら、今の暮らしに合わせて整えていく。そんな改修工事になりました。

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私たちヤマコーでは大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しております。
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取締役 山下 大輔

私は元大工で、大工だった父の一番弟子でした。
父の下で建築やリフォーム、マンションや店舗の改装など、さまざまな現場で経験を積みました。
その経験をもとに、店舗や戸建て住宅の建築やリフォーム、リノベーションも多く手がけております。
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