- 現場レポート
この空間は、入口から奥までまっすぐ伸びた細長い形で、子供部屋としてまとめるには少し工夫が必要な間取りでした。
幅にもそこまで余裕があるわけではなく、家具の置き方によっては通路が詰まりやすい形です。
窓もコンパクトなので、奥側は昼間でも少し落ち着いた明るさでした。
こういう空間は、使い方が決まらないままだと活かしにくいことがあります。
ただ逆に、考え方がはまると、きれいに機能するケースもあります。
今回は広げるのではなく、どう使うかを先に決めることで、子供部屋として整えていきました。
ポイントは、ひとつの空間の中に2人分の居場所をどうつくるかです。
限られたスペースの中で、どうやって2人分の居場所をつくるか。その工夫を、順番に見ていきます。
入口から奥にかけて奥行きのある形で、途中に棚や机を置くと動線に影響が出やすい空間でした。
幅にも大きなゆとりがあるわけではないため、家具の配置によっては通路が窮屈に感じられる形です。
また、奥側は光が届きにくく、昼間でもやや落ち着いた明るさでした。
そのため、子供部屋として使うには、動線と明るさの両方を踏まえて計画する必要がありました。
このような空間は、使い方を整理しないままだと役割が曖昧になりやすい一方で、計画次第でしっかり活かせる余地もあります。
今回は、まずこの形をどう活かすかを整理するところからスタートしています。
床と天井を一度外します。
ここ、単純に壊してるわけじゃなくて高さとラインを見直すためのリセットです。
この段階で空間のクセがはっきり見えてきます。
正直、この時点で方向性を失敗するとあとでどうやっても使いにくいまま残ってしまいます。
床は断熱材を入れて、その上に構造用合板を施工しています。
見た目にはほとんど出てこない部分ですが、体感としてはかなり大きく変わります。
いちばん大事なのはここです。
冬場、足元が冷たいと、それだけでその部屋は使われなくなります。
実際の現場でも、断熱を入れているかどうかで、「ここで過ごすかどうか」が変わるケースは多いです。
また、床の強さも重要で、歩いたときにしっかりしているだけで安心感が出ます。
冬、靴下でも冷たくないかどうか。これで部屋として使われるか決まると言ってもいいくらいです。
窓まわりは補強しつつ、内窓のレールを仕込みます。
もともと開口が小さくて、奥まで光が届きにくい状態でした。
ここを触ると、空間の抜け方が変わります。
また、内窓を想定しているため、断熱性能もここで一段上がります。
この工程をやるかどうかで、昼間の過ごしやすさがはっきり変わる部分です。
梁と入口まわりの補強・調整を行っています。
この入口、最初は少し使いにくい位置でした。入ってすぐ壁が近く、動きが止まりやすい形です。
こういう部分は図面だけでは分かりにくく、現場で調整することが多いです。
少し位置や納まりを変えるだけで、出入りのストレスがかなり減ります。
また、梁の見え方もこの段階で整えています。圧迫感を出すか、抜けをつくるかはここで決まります。
石膏ボードは壁や天井の下地になる材料で、住宅の内装でよく使われています。
石こうを芯にして、その両面を紙で挟んだ構造になっていて、燃えにくく、音も通しにくいという特徴があります。
隣の部屋のテレビの音や、こちらの声がどこまで抜けるか。
今回のように子供部屋として使う場合は、この「音の伝わり方」がポイントになります。
もう一つ大事なのが、ボードの貼り方です。
ボードの継ぎ目の位置やラインを揃えておかないと、クロスを貼ったあとに歪みとして出てきます。
実際、壁に光が当たったときにうっすら波打って見えることがありますが、原因はほとんどこの段階です。
そのため、この工程では、触ったときの段差や、ラインのズレを細かく確認していきます。
クロスが入ると一気に生活のイメージがつながります。
クロス貼りで大切なことは継ぎ目。
クロス同士のジョイントがどこに来るかで、見た目の印象が変わります。
入口から見たときに目立たない位置に持ってくるか、光の当たり方を考えて配置するか。
こういう細かいところの積み重ねで、完成後の違和感がなるべくなくすように工夫します。
机は二段ベッドの奥にまとめています。
中央で空間を分けているので、手前の動線を邪魔しない配置です。
奥行きはノートを広げて+もう一つ置けるくらいの寸法で、筆箱やタブレットも一緒に置けます。
この部屋、横に並べるとすぐ通路が詰まる形なんですが、奥にまとめることで通る場所と使う場所をきれいに分けています。
いちばん大事なのはここで、広さではなく「動きがぶつからないこと」です。
この配置は一度ハマると、無駄な移動がなくてかなり使いやすくなります。
ベッドは中央に二段で配置して、左右の空間を分けています。
このベッド、ただ寝るためのものではなく、仕切りとしての役割も持たせています。
少し分かりにくいのですが、下段を使う側から見ると、上段が壁や天井のような位置になります。
逆に上段を使う側から見ると、下段が視線を遮る仕切りになります。
完全に壁で区切るのではなく、ベッドそのものでゆるく空間を分けている形です。
これでそれぞれの場所にこもり感が出つつ、部屋としてはつながった状態を保てます。
既製品ではこの納まりはまず出せません。
幅や高さが少しでもズレると、どちらかのスペースが窮屈になります。
このあたりは図面通りにいかないことも多く、現場で高さや位置を細かく調整しています。
結果として、
・通るときに邪魔にならない
・それぞれの場所でちゃんと落ち着ける
このバランスに収まっています。
収納は左右それぞれに確保していて、可動棚で高さを変えられる仕様にしています。
ランドセルや教科書、衣類など、兄弟それぞれの使い方に合わせて調整できるようにしています。
最初からきっちり固定すると、数年後に使いにくくなることが多いため、ここはあえて決めすぎないつくりにしています。
実際の現場でも、収納は作り込むより、あとから変えられる方が長く使いやすいケースが多いです。
この部屋は中央で分けているので、収納もそれぞれで完結する形にしています。
仕上げは木を中心にまとめ、造作家具も空間になじむように整えています。
木の質感が入ることで、限られたスペースでもやわらかさが出て、子供部屋として落ち着いた印象に仕上がりました。
このような空間でも、配置や動線を整えることで、しっかり使える部屋にすることができます。
広さを変えなくても、今ある形に合わせて使い方を整理すれば、部屋としての役割は十分につくれます。
今回ご紹介したのは1階の子供部屋ですが、この建物では2階にも手を入れています。
1階が「限られた空間をどう使える部屋にするか」という工事だったのに対し、2階はまた少し違う考え方で整えました。
同じ建物でも、空間ごとに整え方が変わると、仕上がりの印象も大きく変わります。
次回は、2階の寝室についてご紹介します。
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