瓦屋根から瓦屋根へ|既存瓦の撤去から屋根下地・防水シート施工までの葺き替え工事

瓦屋根から瓦屋根へ|既存瓦の撤去から屋根下地・防水シート施工までの葺き替え工事
屋根のリフォームというと、瓦からスレートや金属屋根へ変更する工事を思い浮かべる方も多いかもしれません。
今回は、既存の瓦屋根を撤去し、新しい瓦で葺き替える「瓦屋根の葺き替え工事」をご紹介します。
瓦屋根ならではの重厚感や美しい外観を受け継ぎながら、屋根下地や防水シートも新しく施工しました。
瓦を交換するだけではない、屋根の葺き替え工事の工程を詳しくご紹介します。
Before|長年住まいを守ってきた瓦屋根
施工前は、淡い緑色の瓦が葺かれた屋根でした。
長年にわたり雨風や日差しを受けてきた瓦屋根を、今回新しい瓦へと葺き替えることになりました。
屋根は日頃から状態を確認しにくい場所ですが、長い年月の間に瓦の下にある木材や防水シートが劣化していることもあります。
今回の工事では、既存の瓦を撤去し、屋根下地の状態を確認しながら葺き替えを進めました。

After|瓦屋根の風格を受け継ぎ、装いを一新
淡い緑色だった屋根は、落ち着いた濃色の瓦屋根へと生まれ変わりました。
新しい瓦が整然と並び、屋根全体が引き締まった印象に。
瓦ならではの美しい曲線が陰影を生み、重厚感のある仕上がりになりました。
今回は屋根材を別の種類に変更するのではなく、瓦屋根の持つ風格や耐久性といった魅力を活かしながら、屋根全体を新しく葺き替えています。

施工中①|既存の瓦を撤去
まずは、既存の瓦を一枚ずつ取り外していきます。
瓦屋根の葺き替え工事では、古い瓦の撤去だけでも大がかりな作業になります。
瓦を撤去すると、瓦を固定していた木材や屋根下地の状態が現れます。
屋根の上という足場の限られた場所で、安全に配慮しながら作業を進めていきます。

施工中②|屋根下地の状態を確認
既存の瓦や下地材を撤去すると、屋根を支えている木材の状態が確認できます。
今回の現場では、軒先の木部に傷みが見られる箇所もありました。
瓦屋根は耐久性に優れていますが、瓦の下にある防水シートや木材は、経年によって劣化することがあります。
そのため、屋根の葺き替え工事では、既存の下地の状態を確認し、新しい屋根材を施工できる状態に整えることが大切です。

施工中③|野地板・防水シートの施工
屋根下地を整えた後は、野地板を張り、その上に防水シートを施工します。
野地板とは、屋根材を支えるための下地となる板のことです。
その上に施工する防水シートは、瓦の下に入り込んだ雨水が建物内部へ浸入するのを防ぐ役割があります。
瓦は雨水を屋根の外へ流すように施工されていますが、強風を伴う雨などでは瓦の下に雨水が入り込むこともあります。
防水シートは、そうした雨水から建物を守るために欠かせない材料です。
屋根の形状に合わせてシートを重ねながら施工し、新しい瓦を葺く準備を整えます。

施工中④|新しい瓦を屋根の上へ
今回使用するのは、落ち着いた濃い色合いの瓦です。
瓦は種類によって異なりますが、一般的な平板瓦の場合、1枚あたり約3.5〜4kgほどの重さがあります。
屋根一面に葺くためには何百枚もの瓦が必要となり、その総重量はかなりのものになります。
屋根の上にずらりと並べられた新しい瓦を見ると、葺き替え工事の規模がよくわかります。
新しい瓦を施工位置に合わせて配置し、一枚ずつ丁寧に葺いていきます。
瓦の重なりや並びを整えながら、屋根全体を仕上げていきます。

完成|瓦屋根から瓦屋根へ葺き替えるメリット
既存の瓦の撤去から屋根下地の確認、野地板・防水シートの施工、新しい瓦の葺き上げまで、一連の屋根葺き替え工事が完了しました。
新しくなった瓦屋根は、整然と並ぶ瓦の美しさと、落ち着いた色合いによる重厚感が印象的です。
屋根材の種類が増えた今も、瓦には耐久性や風格など、長く選ばれ続けてきた理由があります。
屋根のリフォームでは、軽量な金属屋根やスレート屋根への変更も選択肢のひとつですが、瓦屋根には瓦ならではの魅力があります。
陶器瓦は耐久性に優れ、塗装による定期的な塗り替えを基本的に必要としないことも特徴です。
また、瓦特有の厚みや形状が生み出す重厚感、美しい陰影も大きな魅力です。
既存の瓦屋根の雰囲気を残したい場合には、新しい瓦への葺き替えも選択肢となります。
ただし、瓦はほかの屋根材と比べて重量があるため、建物の構造や屋根の状態に合わせて適切な屋根材を選ぶことが大切です。
