- リフォームトピックス
雨の日、天井から突然ポタポタと水が落ちてきたら、「この真上の屋根から雨が入っているのでは?」と思う方が多いのではないでしょうか。屋根に穴が開いたのか、瓦がずれたのか。まずは雨漏りしている場所の真上が気になりますよね。
もちろん、実際にその真上の屋根が原因になっていることもあります。しかし雨漏りは、いつもそんなに分かりやすいとは限りません。
「ここから漏れているんだから、この上を直せば大丈夫」
そう思って修繕したのに、次の雨でまた同じところから漏れてきた。そんなこともあります。
では、いったいどこを直せば雨漏りは止まるのでしょうか。
実は、雨漏りは「水が落ちている場所」だけを見ていても、本当の原因が分からないことがあります。
9割の人が見落としているのは、目の前に見えている雨漏りと、その原因との関係です。
今回は、天井からポタポタと雨漏りしたとき、どこを見て、どうやって原因を探していくのかを見ていきます。
天井から水が落ちてきたら、まず気になるのはその真上。
「瓦が割れた?」「屋根に穴が開いた?」「この上を直せば止まる?」そう考えますよね。
ところが、雨漏りしている場所の真上を調べても、それらしい原因が見つからないことがあります。
「じゃあ、この水はどこから来たの?」
ここが、雨漏りの少しややこしいところです。
「雨漏り=屋根」というイメージがありますが、雨水の入口は屋根だけではありません。
外壁のひび割れや窓まわり、ベランダの防水部分などから雨水が入ることもあります。特に風を伴う強い雨では、普段はあまり雨が当たらない外壁や窓まわりにも雨が吹きつけます。
「普通の雨なら大丈夫なのに、風の強い雨の日だけ漏れる」
そんな雨漏りもあります。
天井からポタポタしているからといって、原因が必ず屋根にあるわけではないんです。
ここが、雨漏りで意外と知られていないところです。
雨水は、入ってきた場所からまっすぐ下へ落ちるとは限りません。屋根の下地や梁などを伝って横へ移動し、雨水が入った場所とは離れたところで、初めてポタポタと落ちてくることがあります。
こうして雨水が建物の中を伝って、別の場所に現れることを「伝い漏り」と呼ぶことがあります。
ということは……
実は、天井からポタポタしている場所は「入口」ではなく「出口」かもしれません。
例えば、天井の雨染みを見て「この真上だろう」と思い、その周辺を補修したとします。ところが次の強い雨で、また同じところに雨染みができる。
「直したはずなのに、どうして?」
そんなときは、補修した場所とは別のところから雨水が入り、建物の中を伝って同じ場所に出てきている可能性があります。
雨漏りは、見えている場所だけを直せば終わりとは限らないんです。
では、本当の入口はどうやって探すのでしょうか。
まず手掛かりになるのが、「どんな雨のときに漏れたのか」です。普通の雨でも漏れるのか、風の強い日だけなのか、長時間降り続いたときなのか。こうした状況から、雨水が入りそうな場所を少しずつ絞っていきます。
それでも見ただけでは分からないときは、実際に水をかけながら原因を探ることもあります。
原因と思われる場所に順番に水をかけ、室内に雨漏りが再現されるかを確認する「散水調査」です。
例えば、ある場所に水をかけてしばらくすると、離れた天井から水が現れた。そうなれば、「ここから入った水が、建物の中を通ってここまで来たのでは?」と、入口と出口の関係が見えてきます。
雨漏り調査は、天井のシミを見て「この真上」と決めるのではなく、雨水がどこから入り、どう通ってきたのかを一つずつたどっていく作業でもあるのです。
雨がやむと、天井からのポタポタも止まります。「あ、止まった。しばらく様子を見よう」と思うかもしれません。
でも、雨が止んだからといって、雨水が入った原因までなくなったわけではありません。次に同じような雨が降れば、また雨水が入ってくる可能性があります。
さらに、室内で見えている雨漏りは一か所でも、そこへ水がたどり着く途中で、屋根の下地や木部などが濡れていることもあります。
ポタポタが止まったかどうかだけで判断せず、「どこから雨水が入ったのか」を早めに確認しておくことが大切です。
雨漏りというと、「天井から水が落ちているなら、その真上の屋根を直せばいい」と思う方が多いと思います。もちろん、本当にその近くが原因になっていることもあります。
ただ、雨水は屋根だけでなく、外壁や窓まわり、ベランダなどから入ることもあります。さらに、入った雨水が建物の中を伝い、入口とは離れた場所からポタポタと現れることもあります。
だから雨漏り修理で大切なのは、見えている場所をただ塞ぐことではありません。「どこから入り、どこを通って、ここに出てきたのか」を探ることです。
雨がやんでポタポタが止まっても、雨水の入口までなくなったわけではありません。次の雨で再び漏れることもあるため、早めに原因を確認しておくことが大切です。
今日この記事を読んだあなたは、もう9割の人が見落としていた「雨漏りの入口と出口」に気付いた一人です。
もし天井や壁に雨漏りを見つけても、「この真上を直せば大丈夫」と決めつけず、まずは雨水がどこから入っているのかを確認してみてください。
目の前でポタポタ落ちているその場所は、雨水の「入口」ではなく、建物の中を通ってたどり着いた「出口」かもしれません。
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