- 現場レポート
今回は京都府のM様より、お部屋を2つに分ける間仕切り壁造作工事をご依頼いただきましたので、ご紹介いたします。広いお部屋を2つに分けることで、生活スタイルやニーズに合った空間を作り出すことが可能です。ライフスタイルの変化に伴い、お部屋の使い方も変わってきます。使用頻度の低いお部屋をそのままにしておくより、2つに分けて効率よく活用するのも一つの方法です。また、壁を設ける際には、自然光や換気への影響も考慮することが大切です。この記事では、間仕切り壁工事の具体的な工程をご紹介いたします。ぜひご覧ください。
今回の工事場所は広々とした応接間です。このスペースを2つに分け、それぞれ独立した用途で使用できるように改修していきます。お客様のニーズに合わせた工事プランを立案し、細部まで丁寧に施工していきます。
養生してから骨組みを組んでいきます。この工程では、壁と天井を支えるための木材を均等に配置し、間柱(まばしら)と呼ばれる木下地を設置します。これにより、壁面全体に十分な安定性を確保します。設計図を基に正確な寸法で木材を加工し、水平や垂直が崩れないよう慎重に組み立てます。この基盤が後の工程のクオリティを左右する重要な部分です。
次に行うのは断熱材の敷き詰め作業です。間柱の間に断熱材をすき間なく配置することで、熱の伝導を防ぎ、快適な室内環境を保てるようにします。この工程により、外気温の影響を軽減し、冬は暖かく夏は涼しい空間を作り出します。特に日本の気候では断熱性能が重要であり、家全体のエネルギー効率を向上させることにもつながります。
壁面を形成するため、石膏ボードを間柱に取り付けます。この作業では、ボード同士のつなぎ目やビスのめり込みに注意し、滑らかな仕上がりを目指します。石膏ボードは耐火性と遮音性に優れており、住環境を安全かつ快適にするために最適な素材です。取り付け後には下地処理を施し、クロス貼りの準備を整えます。
既存の室内に合わせたデザイン性を持たせるため、木目調のプリントベニヤ柄のクロスを貼ります。まずはクロスの裏にボンドを塗り、丁寧に貼り付けていきます。この作業では気泡やたるみが生じないよう、均一に圧着することがポイントです。壁面全体が美しく整うよう、職人の技術が求められる工程です。
クロスを貼り終えたら、ピンタッカーという工具を使用してしっかり固定します。ピンタッカーは針のような細い釘を打ち込む大きなホッチキスのような道具で、仕上がりが目立たないのが特徴です。この工程により、長期間にわたりクロスの剥がれを防ぎ、美しい壁面を保つことができます。
広かった応接間が2つの独立した空間に生まれ変わりました。耐火性や遮音性に優れた石膏ボードを使用しているため、安全性も高く、隣室の音が気にならない快適な空間に仕上がりました。お客様には「これで家族のプライベートな時間を大切にできます」と大変ご満足いただきました。今回ご紹介した間仕切り壁造作工事は、一見シンプルに思える内容でも、正確な技術と緻密な計画が必要です。
お部屋の用途やお客様のご要望に応じて、最適なプランをご提案します。この記事が間仕切り壁工事を検討されている方の参考になれば幸いです。
私たちヤマコーは、これまでに新築店舗・店舗リフォームのご依頼を数多くいただいております。
業種は多岐に渡り、焼肉店、居酒屋、マッサージ店、ネットカフェ、歯科医院など、他にも数多くの業種による幅広い実績を持ちます。
私たちが多業種のオーナー様に選ばれ続けている3つの理由
・設計デザインにおいて提案するプランニング力
・オーナー様の想いをカタチにできる現場力
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ヤマコーには大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しています。
建築を知り、建物を知り、デザインを知り、造り方を知り尽くした私たちだからこそ実現できる現場力。
現場の進捗をオーナー様と随時確認し、ご要望において「できるかできないか」の回答をその場でお答えすることが可能であり、構造上「できない」と判断した場合は、オーナー様の納得のいくご提案をいたします。
その現場力こそが業種という垣根を越えて、私たちヤマコーが選ばれ続けている理由です。
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