- 現場レポート
今回は、フォトスタジオのホリゾント設置工事のご依頼をいただきましたので、ご紹介いたします。ホリゾントは、写真撮影のためだけに設計された背景で、壁と床のつなぎ目が曲線になっていることが特徴です。そのため、つなぎ目部分に影が出来にくくなっており、よりスッキリとした写真を撮ることができます。シンプルな白い背景だからこそ、写真の良さが際立つホリゾントの設置風景をぜひご覧ください。
木工で曲線となる部分をR加工し、骨組みを製作していきます。R加工とは、木材に曲線を持たせる加工のことで、ホリゾントの滑らかなカーブを実現するために欠かせません。曲線を持つ骨組みは、ホリゾントのスクリーンやカーテンを美しく張るための基盤となります。
ベニヤ板を曲げてR部分に固定していきます。ベニヤ板は薄くて柔軟性があり、曲げやすい素材です。曲げる際には、板を湿らせると柔軟性が増し、曲線に沿いやすくなります。フレームに沿わせながら、ゆっくりと曲げていき、ベニヤ板を固定していきます。
パテ処理を行っていきます。つなぎ目を見せないよう、継ぎ目やビス穴をしっかり埋め、壁を平らにしていきます。この工程は、ホリゾントの仕上がりに大きな影響を与えるため、非常に大切な工程です。パテ処理が丁寧に行われることで、最終的な仕上がりが美しくなります。
パテが乾燥したら、塗装に入りますが、その前に、表面を研磨していきます。この作業ものちに塗装する際の仕上がりに大きく影響するため、しっかり行います。そして、色むらが出ないように何度も塗り重ねていきます。塗装は重ね塗りしていくと、重なった部分が厚くなったり、気泡ができることもあるため、その都度処理しながらなだらかに塗料を重ねていきます。
外からの光を遮断し、床と壁面のつなぎ目を緩やかな曲線で繋げたホリゾントの完成です。境界線がないため、空間を広く見せることができ、写真の広がりが変わります。また、ホリゾントスタジオの単色背景の写真は、一見すると華やかさに欠けるかもしれませんが、被写体本来の魅力を最大限引き出すことができます。さらに、単色背景は時代を感じさせないため、写真が古臭く見えることもありません。写真の価値を長く保ち、どんな時代やトレンドにも合うスタイルのホリゾントスタジオの単色背景は、派手さ以上に被写体の魅力を際立たせる重要な要素となっているのです。
私たちヤマコーは、これまでに新築店舗・店舗リフォームのご依頼を数多くいただいております。
業種は多岐に渡り、焼肉店、居酒屋、マッサージ店、ネットカフェ、歯科医院など、他にも数多くの業種による幅広い実績を持ちます。
私たちが多業種のオーナー様に選ばれ続けている3つの理由
・設計デザインにおいて提案するプランニング力
・オーナー様の想いをカタチにできる現場力
・価値を高める空間アイデア
ヤマコーには大工を経験し、その後、現場監督・設計デザインに携わっているスタッフが在籍しています。
建築を知り、建物を知り、デザインを知り、造り方を知り尽くした私たちだからこそ実現できる現場力。
現場の進捗をオーナー様と随時確認し、ご要望において「できるかできないか」の回答をその場でお答えすることが可能であり、構造上「できない」と判断した場合は、オーナー様の納得のいくご提案をいたします。
その現場力こそが業種という垣根を越えて、私たちヤマコーが選ばれ続けている理由です。
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