- リフォームトピックス
外壁や屋根の塗装工事を考えた時に、まず一番に見積もりを頼む方がほとんどだと思います。
工事の見積書は、一般の人には聞き慣れない専門用語が多くあるため、理解するのは難しいですね。
しかし、見積書を理解せずに「安いから」「工期が短いから」「すぐ工事してくれるから」といった理由で工事業者を選ぶと、後で予期しないトラブルが生じる可能性があります。
特に塗装工事では、ある程度の用語の意味を知っていないと、作業内容や必要な工程が理解できません。
見積書をただの金額の羅列として受け取り、工事発注すると、期待した仕上がりにならなかったり、品質に問題が生じたりするかもしれません。
しかし、塗装の専門家になる必要はありません。
ご安心ください。
今回は知っておいたら安心する見積もりの用語をご紹介いたします。
これだけ押さえておけば、ある程度の工事内容が理解でき、納得できる工事業者を選ぶことができます。
これから塗装工事をお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
見積を見て聞いたことのない言葉が並んでいることがあります。
工事の見積もりの用語って、一体何をする費用なのか難しいですよね。
誠実な工事業者であれば、お客様が理解して納得するまで見積もりに対して説明してくれますが、こちらから説明を求めないと説明してくれない工事業者もいます。
その時に、納得していないまま了承してしまうと、後で問題が生じる可能性があります。
こういった事態を防ぎ、適切な判断をするためにもある程度の用語の理解が必要です。
【架け払い】
塗装する際に高所作業のため、足場の組み立てが必要になります。
その足場の組み立て作業から、工事完了後の足場の撤去作業までを通して「架け払い」と言います。
組み立ては「架け」を差し、撤去は「払い」を差すため、まとめて「架け払い」というわけです。
よく工事業者が「塗装が終わったので、明日足場をバラしますよ。」と言うのは、架け払いの払いのことです。
足場は労働安全衛生規則第 518条で、高さが２メートル以上の箇所で作業を行う場合は設置しなければならないと法律で定められています。
【養生】
足場を組み立てた後、現場周辺をシートで覆ってホコリや粉塵の飛散を防ぐ作業のことを言います。
シートに工事業者の名前が張り出されていることが多く、ほとんどの方が目にしたことがあると思います。
このシートを張ることにより、工事中の廃棄物や工具を周囲に飛散させないことはもちろん、作業する人の事故防止の目的もあります。
【高圧洗浄】
外壁に付いた汚れや古い塗膜を取り除き、塗料の密着性を向上させる作業です。
雨や湿気によって付着したコケやカビ、古くなった塗膜を効果的に洗い流し、クリーンな状態に整えます。
洗浄せずに汚れたまま塗装すると、下地と密着せず、塗り替えの周期を早めてしまいます。
【ケレン】
鉄部分の塗装をする前に、サンドペーパーやワイヤーブラシを用いて、サビなどの汚れを丁寧に削り取る作業です。
また、表面に敢えてデコボコの傷をつけて塗料の密着性を上げる役割もあります。
【コーキング】
コーキングは建物の外壁同士の隙間を埋めている充填剤のことです。
隙間を埋めることにより、雨水の侵入を防ぎ、外壁の負担を和らげます。
また、外壁同士がぶつかり合う際のクッションとしての役割もあります。
塗装するまでの工程が長すぎましたが、逆に言うと、これだけの工程をこなした後でないと塗装できないということです。
外壁、屋根ともに塗装は三回塗ります。
【下塗り】
一回目を下塗りと呼び、外壁や屋根の状態に合わせてプライマーやシーラー、フィラーといった名称の下塗り材を使用します。
【中塗り】
二回目を中塗りと呼び、下塗りの補強と最後に塗る上塗りの前にしっかりと塗膜の厚みをつけるという目的があります。
【上塗り】
三回目を上塗りと呼び、建物を美しく仕上げる最終仕上げの塗装です。
見積もりに出てくる用語は、建築に携わっている人でないと理解できない用語がたくさんあります。
ある程度の知識を入れておくことも大切ですが、疑問に思った時はストレートに聞くことをおススメします。
自分の疑問をどれだけしっかり受け止めてくれるかも、自分にとって優良な工事業者なのかどうかを見極めるきっかけにもなりますよ。
また外壁や屋根の塗装の際は、足場を組むため、雨樋や雨戸も一緒に塗装するとコストも抑えられますよ。
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